つらいことに直面した時、ごまかすのか向き合うのか
金原ひとみさんは小説家。
生きづらさを小説の執筆で乗り切っている。
ご本人は、「執筆活動が対症療法となっている」とおっしゃっている。
対症療法では、生きづらさはなくならないと思う。
けど、時には必要なことは確か。
人は、打ちのめされている時に自身のトラウマと向き合うことは相当難しい。
まずは、のんびりしたり好きなことをしたり美味しいものを食べたり、英気を養うことが必要。
自分で自分の体を慈しむことや楽しい妄想でもいいと思う。
そりゃあ対症療法よりも根本解決の方がいいとは思う。
でも、今の自分がある程度元気じゃないと、過去(インナーチャイルドやトラウマ)と向き合うのは難しいと思う。
(私のセッションでは原因探しはしないけど)
因みに、私の思う根本解決は「自分に生まれて良かったと自分の存在を喜べること」。
私が今100%こんな境地かと問われたらどう答えるかな。
他の誰かになりたいとは思わないな。
地道に心理カウンセリングやセラピーを受けたりしながら自分を見つめると、いつしかこんな境地になっていくとは思っている。
ただ、こんな境地になればなったで、自分の存在を喜べるかどうかなんて気にならなくなるかもしれない。
自己肯定感や自分に自信があるということも同じだと思う。
だとしたら、根本解決したかどうかなんてわからないと言える。
なので結局、楽になればいいんだと思う。
自身の内面に余白ができるというか。
これについては私自身実感している。
昔に比べたら数倍気楽になった。
根本解決は理想。
私の考える根本解決が正しいとは限らないし、求めている人は少ないかもしれないしね。
因みに私は、こんな感覚を味わったことはある。
金原さんの記事を読んで、宇多田ヒカルさんの
「寂しさや辛いことは、乗り越えなければならない山ではなく、それも一つの心象風景だ」
という発言が賞賛されていたことを思い出した。
確かにそう。
いいこと言うなと思った。
けどこれは、精神分析を9年も受けてきて、自分を理解している宇多田さんだからこその発言だということは知っておかないとね。
誰にでも適用されるものではないと思う。
寂しさや辛さをそのまま放置してもいいか否かは人によるってこと。
決して金原さんや宇多田さんを否定しているわけではない。
ご自身で生きづらさを自覚しているのであれば、それと向き合った方がお得だと思う。
自律神経は感情と連動しているので体もケアしつつ。
詳細は省くけど、トラウマやインナーチャイルドは排除するのではない。
それはあってもいいと言ってもいい。
既に激動の時代を生きている私たち。
これからもっと大きな試練が待ち受けているという意見もたくさん聞く。
-----パキスタンの洪水で、国土の3分の1が水没して水を逃がす場所がない。これによって農作物の95%が壊滅したという情報も戦慄しますよね。
もしそうであれば、自分を整えて地に足をつけておくことは不可欠だ。
そうならないことを心から願っているけどね。
ま、備えあれば憂いなしだから。
トークセッションでは、ご自身の内面と向き合いますが、今のご自身を強くするためのメソッドもお伝えしています。
心と体の調整で「自分と一致団結」をお手伝いする
心理セラピスト 長沼美恵(ながぬまみえ)
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