「私は愛されない存在」

他人が甘えている場面を見て、「あの人、甘えてる」とプンプンモヤモヤする人、いらっしゃいますよね?


こういう人は、例えば、親に「甘えるな!」と言われて育ったために、「甘えるのはダメなこと」と刷り込まれてしまったことが考えられます。ほんの一例ですが。

他人にも自分にも厳しいかもしれません。


幼少期にそんな環境で生きていると、

「甘えさせてもらえないのは、親が自分を愛していないから」

という思い込みを自分の意識の深いところに作ってしまうこともあるでしょう。


これが意識の深いとところに刷り込まれてしまうんですね。


いくら親が「愛している」と言っても、愛情を注いだと思っていても、本人は「愛されていない」と感じている状態が大人になっても続いたりします。

自覚していないことがほとんどでしょう。



実は、この「私は愛されない」は多くの人にあるようです。
「見捨てられ不安」とも言えると思います。


そして、「私は愛されない」がある人は、嫌われることを非常に恐れているので、

人に気を遣い過ぎたり

自分の意見を堂々と言えなかったり

既読スルーされると気になったり

LINEの返信を早くしないと落ち着かなかったり

します。

なので、常に他人の顔色を伺って行動します。


だって、いい人でいないと愛されないから。
素のままの自分では愛されないから。


がんばり癖のある人は、この思い込みがあると言ってもいいかもしれません。
愛されるためにがんばるんですね。


最初から愛されることを諦めてしまう人も同様です。
自分なんか何をしても愛されないと。
だから傷つく前に諦めるんですね。


同じ思い込みでも、生きる上での戦略が違うってことです。
どちらも見捨てられることを避けるための戦略ですね。
無意識の世界の話です。


「私は愛されない」という思い込みがあるかどうかを知るには、ご自身に向かって言葉がけをしてみるといいです。


例えば、

「あなたは愛される存在だよ」
「あなたはそのままで愛されているよ」


などの言葉。


心地よければ、それをじっくり味わってください。


反発や抵抗感が出たり、不安になったり、全くの無反応だったりした場合には、「私は愛されない」という思い込みがある可能性が高いです。


ご自身の内面と対話していくチャンスです。



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心理セラピスト 長沼美恵(ながぬまみえ)