考え過ぎてしまうのには理由がある
人の顔色を伺って色々考え過ぎてしまうという方、いらっしゃいますよね。
心の境界線(バウンダリー)を越えている状態ですね。
例えば、
・あの人、今日機嫌が悪いな。何か私したかな。
・私たち夫婦は子供がほしくないけど、親が孫の顔が見たいと言うから作らないと。
・断りたいけど、きっと相手が不機嫌になるから断れない。
・「あなたのためだから」と他人に自分の意見を押し付けてしまう。
など。
もしかしたら、こんなの普通のことだと思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、これらは境界線を越えているからこその発想なんです。
心の健康度が高いとは言い難いものがあります。
この状態だとエネルギーを消耗するので、心身ともに疲れやすいかもしれませんね。
今は改善されてきたけど、生きづらかった頃の私はこんな感じだったかも。
でもまぁ、愚痴を言いながらでも普通に生活できてしまうので、自分が心理的な境界線を越えていることを自覚していない場合も結構あるのかなと思います。
百聞は一見に如かず。
事実に対して明らかに考え過ぎだとわかる動画を『現実を生きるリカちゃんねる』さんで見つけたのでシェアしますね。
8分強の動画ですが、頭の2分でも見ていただければと思います。(めちゃくちゃ面白いです。製作者さん天才だと思う)
【現リカ】考えすぎOLの1日【あるある】
部長が溜息ついただけで不機嫌だと解釈して、超高速で思考が湧いてしまうリカちゃん。
ホント考え過ぎ。
不機嫌かどうかだってわからないのにね。
事実は「部長が溜息をついた」です。
いや、「部長が息を吐いた」だけかもしれません。
にもかかわらず、それに対して色々考え過ぎてしまうリカちゃん。
自覚してるみたいですけどね。
人って、自分の解釈があたかも事実だと思い込んでしまうことがあります。
先日テレビを見ていて、帯番組を持っている某フリーアナウンサーが、
「昼時に外食していると、周りの人達が“こんなところで食事してないで仕事しろ”という目でじろじろ見る」
とおっしゃっていました。
共演者が、「それは**さんの考え過ぎですよ」と言ったら、その方、「えっ?そうかしら?」と少し驚いていました。
中にはそう思っている人もいるかもしれません。(おそらくいないと思うけど)
でも、ただその人が有名人だからついつい目が行ってしまったってだけだと思う。(これも私の解釈だけど)
だって、「私を見てどう思いますか?仕事をさぼっていると思いますか?」と一人一人に聞いたわけじゃないんだから、誰にも事実はわかりません。
自分の解釈をあたかも事実のように捉えているわかりやすい例だったので紹介しました。
人の目や人の感情が気になって息苦しくなるのは、幼少期の親との関係で未完了の感情や感覚が残ったことに起因することが多いんです。
一言で言えばトラウマです。
このトラウマは現在の人間関係で浮上します。
このようなトラウマがあると、他者との境界線がうまく引けなくて、誰かが不機嫌(に見える)だと、「私のせいだ」というように、他人の感情の責任を取ろうとしてしまうんですね。
その人の感情は、その人の問題なのに。
生きづらさを抱えた人は、リカちゃんのように頭の中は自分の解釈だらけじゃないでしょうか。
まずは、事実に対してどんな解釈が頭の中を駆け巡るかを客観的に見られるといいですね。
以前、noteにこんなことを書きました。よろしければ。
⇒他人との心の境界線を乗り越える人々
心と体の調整で「自分と一致団結」をお手伝いする
心理セラピスト 長沼美恵(ながぬまみえ)
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