おみくじは吉凶よりも和歌や漢詩を自分に響かせてこそ生きてくる

2019年12月の記事を加筆・修正して再投稿いたします。




先日テレビで、成蹊大学文学部日本文学科の平野多恵教授が、おみくじの楽しみ方としてこんなことをおっしゃっていました。記憶が曖昧なので意訳です。


おみくじは吉凶だけ見る人が多いけど、和歌や漢詩を読んでください。丁寧に何度も読むことで何かしら自分に響くことがあるはずです。


なるほど、いいことおっしゃってますね。(どこからの目線なのか…)
「自分に響く」って大事です。


本当に自分に響いた時には、微細かもしれないけど体感があるような気がします。
と無理やり、私の中の重要案件でもある「体感」に寄せてみました。でもまぁ、実際そうだと思います。



「腹に落ちる」という言葉があります。「腑に落ちる」でもいいんだけど。
心底納得したって意味ですよね。
本当の理解は体感を伴ってこそであって、頭だけでは不足だってことだと思うんですよ。


最近(?)は、心理療法や自己探求のセッション&セルフワークでも体の感覚は重要視します。
ちょっと毛色は違うけど、超意識や神様からのメッセージも腹に落としてこそだと思います。


私が提供している、『ストレスクリア』は自分の中の葛藤を統合するメソッドですが、言語化した結論に体感が伴わないと、統合していない可能性が高くなり、変容が起きにくくなります。
本心を発掘して自分を最高の味方にする『ストレスクリア』


私の場合、昔から体の感覚を強めに感じていたような気がします。感情は100%体感です。生きづらかった私は、ちょっとしたことでも感じるのでうっとうしかった。
でも、感じないという人もたくさんいらっしゃるようです。


イヤな感覚なら感じない方がいいんじゃないかと思いますか?
ところがそうではないんですよね。


体の感覚は、過去に受けた心の傷によって感じなくなっていたりします。生き残るために敢えて感じないようにしていたんです。
従って、イヤな感覚がある人よりも、ない人の方が心の健康度が低い可能性が高いと言えます。


体感がないという人は、日頃から自分で体に触れてみたりしてはいかがでしょうか。
例えば、腕に触れている時には「これは自分の腕だ」と意識しながら。優しくね。
心の傷、生きづらさから解放されるための大切なステップです。


体感を入口に自己探求を深める心理セラピーも提供中です。
体に問いかけて自分と一致団結する『トークセッション』 


ここで、私が年頭に引いたおみくじをご紹介します。


『千丈の堤も螻蟻の穴を以って潰え、百尺の室も突隙の煙を以て焚く』
【出典】『韓非子』喩老篇


【意訳】千丈もある堅固な堤であっても、小さな穴がもとで崩れることがある。高さ百尺の大きな家も、僅かな隙間から入った煙がもとで焼けてしまう。
わずかな油断や誤りから大事を引き起こすことの例え。


他には明治天皇御製の「天のみこえ」も書いてあります。
「教え」なるものも。
これらは読んだ覚えがあります。


が、「千丈の堤も~」については今回初めて読みました。引いた当初は難し過ぎて目に止まらなかったかも(笑)



もしかしたら、おみくじの言葉を体で感じるのはちょっと難しいかもしれません。
でも、じっくり読めば何かしら響くところはあると思います。
声を出して読むといいという情報もあります。やってみたけど、その方がいいかも。


まぁ、1年過ぎて読んでもねぇ…。
来年は神社に行くつもりなかったのですが、おみくじを引いて自分に響くか試したくなってきました。


いずれにしても、おみくじは吉凶判断だけではもったいないです。
そして、それに一喜一憂する必要はないと思っています。


因みに、今年2020年は一度も神社に行きませんでした。元々初詣の習慣もないしね。
なので、結局おみくじも引いていません。
おそらく今後も行かないんだろうなぁ。行くとしてもお札を納めに行くくらいかな。



体の声を聴くと自分が最高の味方になる。
ということで、noteでは体との対話の記録他、ゆるく書いています。




あなたの心と体の調整をお手伝いする
心理セラピスト 長沼美恵(ながぬまみえ)