解決した気になっている。ないことにしている。それが実は…

解決した気になっている。ないことにしている。
そんなことこそ深掘りした方がいいんです。


例えば、
「もう許しました」
「以前は腹が立ったけど今は達観してるから気にならない」
「それは済んだことだから今さら…」
などなど。


自分の中で折り合いがついているような言葉の数々。
本当?と思ってしまう。


あと、「色々不満もあるけれど、あれは親の愛だった」というような言葉もあるかな。
親の愛情に飢えていて、それに耐えられず、自分は親に愛されていると思いたいのかもしれません。
(寂しいことを言うようですが、無条件の愛は、私はないと思っています)


もちろん、腹の底からそう思えるのであれば深掘りする必要はありません。



実際には、解決してるかのように見えて、もっと出した方がいい思いや感情を強く抑え込んでいるような事例が多いようながします。


そんな言葉が出る時は、心の傷(トラウマ)を見るのが怖くて、自分でそう言い聞かせている可能性はかなり大きいと感じるんですよね。

心にフタをしている状態と言えます。


自分でないことにしていることの方が、気になっていることより大きなテーマだと感じます。
核心に近いというか。
もちろん100%ではありません。



なので、まずは「許せない」「受け入れられない」という気持ちを尊重して、それに付随して出てくる感情を感じることはした方がいいですね。

この時出てきた言葉を書き留めてもいいと思います。

感情に伴う体の感覚に寄り添う方法もありますが、慣れていないと難しいかもしれません。


感情の度合いが大きい時や、長期間同じ感情を持ち続けているような時は、出てきた感情をなくすのではなく、ここを足掛かりにご自身の内面を深掘りすることは必要になってきます。


いつも言っていますが、感情は抑圧すると、その力はさらに強まります。
原因がわからないので、モヤモヤすることが増えます。(原因探しは必ずしも必要ないけど)
すなわち、生きづらさが増すってことです。



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心理セラピスト 長沼美恵(ながぬまみえ)