人間関係の悩みは一線を越えることから始まる
他人の気持ちを気にし過ぎて苦しくなることってありますか?
全く気にならない人はいないと思います。
けど、過ぎれば苦しみを生みますね。
本来は、他人の感情の責任を取る必要はないのに、無意識にそうなってしまっている人も多いかと思います。
「あの人が不機嫌なのは私のせいだ」
「親が悲しむから頻繁に実家に顔を見せないといけない」
「断ったら嫌われるかもしれないから、気が進まないけど承諾してしまった」
等々は、他人の感情の責任を取っている状態です。
心理的な境界線(バウンダリー)を越えているとも言えます。
相手からアドバイスを求められていないのに「私のアドバイスはあなたのためなのよ」と言うのも境界線を越えています。余計なお世話ですもんね。
そして、なんか違うとモヤモヤしつつも、そのアドバイスに従ってしまうのも境界線越えです。
なので、考え方を変えましょう。気にしなければいいんです。
と言われても難しいと思います。
それができれば悩む必要はないですよね。
「断ったら嫌われるかもしれないから、気が進まないけど承諾してしまった」という人が、次の機会に「断る勇気も必要!」と意気込んで断ってはみたけど、今度は「嫌われたかも」と悩んでしまったりするわけで。
ただ、もし相手が不機嫌になったとしても、怒ったとしても、悲しんだとしても、それは相手の問題であって、こちらのせいではないということは覚えておいた方がいいと思います。(相当失礼なことをした等というケースは別として)
必要以上に相手の気持ちを考えてしまって苦しい場合は、心理的な境界線が引けていないということです。
境界線が引けないのは、育ってきた環境の影響が大きいんです。
生まれ持った性格ではありません。
成長の過程で作られた、セルフイメージ(意識の深いところにある自分に対する思い込み)が低いんです。
なので修正可能です。
他人の感情を想像して苦しくなる場合、その感情はあくまでも自分の想像であって、事実ではないことを知っておいた方がいいです。
そして、他人の感情を気にし過ぎていることに気づいたら、自分自身に「気になるよね。そうだよね」と共感して、次に「何がそんなに気になるの?」「何が心配なの?」と問いかけてみてはいかがでしょう。
タイミングが良ければ、少しだけ何かわかるかもしれません。
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心理セラピスト*長沼美恵
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