「笑う」ってパフォーマンス力を上げるようです。

スポーツやオリンピックには興味ない私でも、フィギュアスケートとカーリング女子日本代表の試合はテレビで観戦しました。 



見ていて思ったのは「笑う」ってやっぱり何か力を発揮しそうだということ。




宇野昌磨選手の銀メダル確定後のインタビューをJCASTニュースから引用しますね。 

「1個目の(4回転)ループを失敗した時点で、ちょっと、もう...笑えてきました」 
と言ってフフッと笑った。「そこまで冷静だったのですか」という問いにも 
「そうですね。1個目を失敗した時点で、もう頑張ろうって、なんか焦ることなく、笑いが込み上げてきました」 
と頬をほころばせた。



そもそも宇野選手は、メタ認知能力が優れていると思う。

「緊張していれば緊張しているなと思う。無理にリラックスしようと思わない」みたいなこと言ってたし。

メタ認知能力とは、自分の思考や行動をより高い視点から第三者のように対象として客観的に把握し認識することです。



宇野選手は、冷静に自分を見られたからこそ笑えたんだと思います。

もし、失敗という行動もしくは、失敗したという思考と一体化していたら、緊張状態がさらに強くなって、次のジャンプも失敗していたかもしれません。




そして、

カーリング女子日本代表。別名そだねージャパン。

試合中の緊迫した雰囲気の中でも、本当によく笑っていましたよね。


余談になりますけど、

北海道弁はもちろんキュートでしたが、ナイスプレーが出た時の「ナイスゥ~」も好きでした。

思い入れが強くなるあまり、銅メダルが決まった時は思わず泣いてしまいました。




昔、日本では練習中や試合中に笑うなんてとんでもない、歯を見せるなと言われていました。海外は存じませんが。

でも最近では、スポーツ心理学のお陰か、笑顔が選手のパフォーマンス向上に一役買っていると言われるようになってきているみたいですね。

(良かった良かった。あの昭和な根性論には昔から疑問を持っていたので。)




では、しかめっ面(笑顔の逆ってことね)をしている時の人間はどうなっているのでしょう。



奥歯をかんで顎と首筋に力が入っているので、首筋にある「胸鎖乳突筋」が緊張状態になる。

故に、鎖骨の後方移動が制限されるそう。

要するにパフォーマンス低下につながるということですね。



次に笑顔の効能です。

  • 意図的にでも笑うという行動は筋肉の緊張の緩和を生み出す。
  • 笑顔の方が鎖骨の動きが自由になります。  
  • 笑顔でリラックスしているほうが、冷静さを保って立ち回ることができ体もスムーズに動く。

そして、選手の笑顔につられて勝利の女神も微笑む。なんてね。



【参考サイト】

日経Goody「仕事に役立つメンタルトレーニング」

ファンダフル【スポーツ】練習中の“笑顔”は不謹慎? 世界のトップ選手が笑顔でプレーする理由



長沼みえ