意気込み過ぎてない?気合で乗り切ろうとしてない?「べき思考」に囚われてない?
「もっと頑張って克服するべき」
「何が何でもやり遂げねばならない」
等々。
成功するためには、このような強い意志が大事だと思っている人、結構多いかも。
だかしかし、自分の中の「べき」「ねばならない」という思いが強い、もしくは多いと苦しみが増えるんです。
この思いによって自分(時には他人)の行動を縛っているから、苦しくて当然と言えば当然。
冒頭の言葉を聞いただけでも体が緊張して硬直しませんかねぇ。
だとしたら、パフォーマンス(性能・能力)は落ちるでしょう。
てことは、意気込んだ割には結果が振るわないってことになりかねない。
何年も前にテレビで見たある場面。
あるバンドが、コンサートのステージに上がる直前、メンバー全員で「今日もなんだか頑張れそう」という感じの掛け声で気持ちを一つにしていました。
普通なら、特に会社などは気合を入れるために(?)、朝礼時などに「今日も一日頑張るぞ!」みたいな言葉を全員で唱和したりしますよね。
ところが、このバンドったら、もう。
最高じゃないですか。
人の心をわかってらっしゃる。
家族と一緒に見ていたんですが、全員口を揃えて「この言葉はいいね。頑張るぞ!と力むより遥かに頑張れそうだ」というようなことを言っていました。
-----ここだけを切り取れば、なかなかいい家族だと思う(笑)。いやまあ、いい家族ですよ。
実際、「~しなければならない」「~するべき」という思考は、できない場合、自分を責めてしまったりするんですよね。
これ、自己否定です。
この思考で行動すると、マインドフルネス(今ここに意識を向け、何も判断せず、ありのままに受け入れている状態)とは正反対になります。
つまりは、心の安定が得られず、パフォーマンスが下がるということ。
先程も言いましたが、パフォーマンスが下がったら成功率が低くなる可能性は高くなります。
皮肉なことに、「どっちでもいいや」という思いで行動すると、肩の力が抜けるから意外とうまくいったりしますね。
気負い過ぎは失敗の元です。この辺は経験されている方も多いのではないでしょうか。
なので、自分が「べき」「ねば」と思っていることに気づくことは大事。
「べき」「ねば」がつかなくても、「必ずこうしたい」と意気込んでいるようなことも同じことが言えると思います
要するに、完璧主義ですね。
この完璧主義は、ご自身の深いところにある思い込み(ビリーフ)や価値観・信念に起因しています。
これには生育歴が大きく関わっています。
まずは、「べき」「ねば」思考に加え、気負っていること、言い聞かせていることなどを探すことから始めてみてはいかがしょう。
思い込みの中でも、これらは見つけやすいはずです。
心と体の調整で「自分と一致団結」をお手伝いする
心理セラピスト 長沼美恵(ながぬまみえ)
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