「メンタルが弱い」などの性格は体の状態が大きく影響している

メンタルが弱いのは性格。だから鍛えなくちゃなんて言葉を時々に目にします。


他にも例えば、

感情の起伏が激しい
クヨクヨしやすい
緊張しやすり
不安になりやすい
ネガティブな気持ちになりやすい
怒りっぽい
短気

など、挙げればきりがないけど、これらが性格だと思っている方も多いかもしれません。

まぁ、性格と言えば性格ですが、でも実は、性格は、その人独自の自律神経の反応によるところが大きいんです。
その自律神経は、胎児時代も含め育つ環境によって作られます。


なので、性格を直したいなら、まずは自律神経を整えていけばどうにかなりそうだと思いませんか?


なんて偉そうに言ってるけど、以上は、数年前から心理業界で注目のポリヴェーガル理論から学びました。


自律神経は、多くの方がご存知なのは、交感神経と副交感神経の2種類ですよね。
ところが、ポリヴェーガル理論では、以下の3種類の自律神経で自己調整して、環境に適応すると言われています。

・背側迷走神経(副交感神経)・・・休息、消化/シャットダウン、凍りつき、死んだふり

・交感神経・・・活動、興奮、闘争、逃走

・腹側迷走神経(副交感神経)・・・思いやり、助け合い、コミュニケーション


以上のように、これらは違う働きをして、感情も連動します。

従来、副交感神経はリラックスや休息だけを担っていると言われていましたが、実は凍りついて動かなくなってしまう作用もあるんですね。


難しい話しは止めましょう。


私は、この理論に関する書籍を読んで、生きづらさと自律神経が密接に関係していることが理解できました。



この理論が全てとは言い切れないけど、もし生きづらさを抱えていらっしゃるのであれば、まずは本を読んでみてもいいと思います。


ということで、読みやすい書籍を2冊ご紹介しますね。

『その生きづらさ、発達性トラウマ?--ポリヴェーガル理論で考える解放のヒント』花丘ちぐさ/春秋社 2020


『不安・イライラがスッと消え去る「安心のタネ」の育て方 ポリヴェーガル理論の第一人者が教える47のコツ』浅井咲子/大和出版 2021


理論を知りたければ前者がお勧めです。

因みに、発達性トラウマとは何か、この書籍11頁から引用しますね。

幼少期の慢性的なトラウマによって生じる心身の不具合のことを「発達性トラウマ障害」と呼びます。


”慢性的な”がポイントですね。ショッキングな出来事でなくても、慢性的だとトラウマになり得るってことです。


後者はセルフケアの方法が盛りだくさんです。
生きづらい人には、ぜひ試していただきたい。



自律神経の調節力を整えると、気楽に自分を出していけるようになるはずです。
それに伴って行動パターンも変わると思います。
いやもう、メリットしか感じないんだけど。




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心理セラピスト 長沼美恵(ながぬまみえ)