ポジティブ至上主義ってどうかと思うのですが。
「何事もポジティブに捉えて前向きに生きていこう!」ってまだ流行ってます?
ポジティブがいいという風潮はまだある…よね?
昔の私はそう思っていました。ポジティブがいいんだと。
思考がポジティブになれば、現実もそれに伴うなんて思っていました。
一理あると言えるかもしれないけど、そして時には、前向きに目標に向かうことも必要だったりはするけど、無理やりポジティブに持っていくのは苦しみを生むこともあるのではないでしょうか。
せっかく感情というステキなお知らせが来たのに、ポジティブ思考によって、それを心の奥に押し込めて隠してしまうことになりかねません。
抑圧した感情は、時間が経ってもなくならないし、逆にパワーを増します。このせいで、感情的になることが多かったり、物事が思いどおりに進まなくてイライラしたり等々、生きづらさを生み出します。
確かに、思考や言葉によって気分が変わることはあります。
私の経験ですが、パニックの発作が出そうな時に、「大丈夫、大丈夫」と心の中で唱えているうちに楽になったことがあります。ただし、これは対症療法です。
また、ちょっと違う観点の話しになりますが、発作が起こりそうな時に、心の中で「また来た! はいはい分かりました。 私の今のコンディションはこれね。 なるならどうぞ~。」と思って、その状況に降参したらスーッと気分が軽くなってドキドキが消えたことがあります。参考までに。
学校では、「積極的に発言して明るく元気で活発な子供」という、所謂ポジティブな性格の子をヨシとしていた節がありませんか?私の勝手な解釈でしょうか。
教師だけでなく大人はこういう子供を理想としているような気がします。特に私の子供時代は。今は知りませんが。
様々な個性があってもいいのにね。ポジティブ原理主義と言ってもいいような感じを受けるんですよね。はっきり言って好きじゃないです。
だからと言って、ネガティブがいいってわけでもありません。
考えても仕方ないことに取り込まれて、グルグル同じことを考えて落ち込んでいては勿体ない。
でも、多くの場合、落ち込みたい時、一旦は落ち込んだ方が後遺症が残らないと言えます。そうした方が回復は早いはずだし、後々、その残った感情に振り回される確率は低いはず。
反面、仕方のないことからは離れて、頭を切り替えた方がいい時もあります。
もうこれは、時と場合と人によるとしか言えない…。
人は、つい目の前の現象についてあれこれ考えてしまうものです。
でも、何か予期せぬことが起きた時に、それに対して本当は嘆きたいのに「これが起こったのは学びのためだから感謝しなくちゃ」とか、逆に必要以上に怖がって「これは良からぬことのサインかも」などという解釈は要らないと思うわけです。
事実を事実として捉える方が賢明かな。
それでも、どうしてもネガティブに傾いてしまって苦しい場合、ついつい悪い方にばかり考えてしまう場合は、ストレスクリアでお手伝いできるかもしれません。
もちろん、カウンセリングやセラピーでもいいと思います。
長沼美恵
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