「なりたい自分になる!」って力むのはどうなんだろう

自己啓発系の記事を読んでいて、「なりたい自分になるために、自分の理想の姿を思い描いて自分に言い聞かせる。また理想の自分を演じる」ことを実践している人がたくさんいることを知りました。

思い込みの力で「なりたい自分に」になっていくんだそう。


自己啓発を否定はしません。けど、私ならこの方法は選ばない。


そもそも「なりたい自分」ってエゴが作り出している可能性大じゃないかな。
世間体とか承認欲求によって頭で作り出したもの。本当の自分は望んでいない偽りの理想像。


もしその偽りの理想像が叶ったとしても、いずれ歪みが出てくるような気がするんだよなぁ。
もちろんエゴだろうが何だろうが自分のやりたいようにやっていいんだけどね…。

やってみてOKならそれはそれでいいし、ダメならそれも人生の醍醐味だし。



でもね、「言い聞かせる」と変化しにくい固い自分になってしまって、人生も固定化されてしまうそう。 そして、ポジティブシンキングは、真実の自分を生きるという課題に対しては邪魔になるらしいです。


そうでしょうね。

奥には無限の可能性が広がっているのに、自分の頭が思い描く理想像を言い聞かせることで、その可能性がそこで止まってしまうような気がします。

そこで止めなければ、自分の想像を遥かに超えた未来の自分が待っているかもしれないのに。


もったいないと思うんだけどなぁ。


おそらく「なりたい自分」の姿を想像した時に、実際には今の自分はそうなれていないんだから、何かしらモヤモヤしたものが出てくると思うんですよね。

だとしたら、そのモヤモヤを丁寧に見てあげた方が断然お得です。
かすかな感覚だったりするので、気づきにくいかもしれないけど。 


「強く思えば願いは叶う」はあるかもしれないよ。
でも、そちらにばかりフォーカスしてモヤモヤを排除してしまうのは損してるんじゃないかな。

だって、このモヤモヤは人生をより良くするための自分からのサインだから。





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心理セラピスト 長沼美恵(ながぬまみえ)