不適切な養育は意外と多い。普通の家庭に育ったと思っていても実は…
2020年9月の記事を再投稿します。
心の仕組みを学んでいると、親(養育者)の育て方が非常に重要だということがよくわかる。(学ばなくてもわかるか)
知れば知るほど親に文句の一つも言いたくなる(笑)
だからと言って親のせいだというつもりもないよ。
親は無我夢中で子供を育ててきたであろうし、良かれと思ってやっていたこともあるだろうとは思う。
けどやっぱり、色々学べば学ぶほど、私の両親の子供に対する言動はそこそこ酷かったと再確認させられる。(それなりに仲良くやってますけどね)
ウチの親は、子供の訴えを軽く見ていたと思う。
何を言っても、まともに受け止めてもらえなかったような…。
だから諦めることが癖になっていたかも。無力感も育まれたかもね。
こういうの、大人になっても引き摺るんだよね。
我が家は一見すると普通の家庭。いや子供の頃は恵まれた家庭だと思われていたかもしれない。
それなりに手をかけてもらったし、虐待されていたわけでもないし、激しい夫婦喧嘩を見せられていたわけでもないけど、完全に安心できる何かが欠けていたんだと思う。
緊張を強いられるような空気があったのかもね。
私の体は常にサバイバルモード。交感神経優位。
そりゃあ、パニック障害のような症状が出ても不思議はないよなぁ。
努力の結果、今は出ませんけどね。
そんなふうに家庭で安心できないと、人は外で冒険するのが怖くなっちゃうものなんです。
失敗しても戻る場所がないと思っているから、そんなこと怖すぎてできない。
でもこれ自覚ありません。自分では家の中が一番リラックスできると思っていたもん。
世の中、普通の家庭だと思っているけど、実はそうでもなかったというケースが多いのではないかと思います。
なぜなら、生きづらそうな人が多いから。しかもそれを自覚していない人のなんと多いことか。私の目から見てね。
書籍「子どもの脳を傷つける親たち」96ページより引用しますね。
解離状態をはじめとするトラウマ反応がもっとも重篤だったのが、「DV目撃と暴言によるマルトリートメント」の組み合わせでした。
つまり、身体的マルトリートメントやネグレクトを受けた人よりも、親のDVを目撃し、かつ、自分もこころない言葉でののしられるなどのマルトリートメントを受けた人のほうが、トラウマ状態が深刻だったのです。
※マルトリートメントは不適切な養育という意味です。
身体的虐待よりも、激しい夫婦喧嘩を含む目の前のDVと自分への暴言のセットの方がトラウマ反応が重篤だということです。
なのでこの著者は、夫婦喧嘩はメールかラインですることをアドバイスしているそうです。
怒鳴り声って、身体がキュッと縮こまるもんね。
これが頻繁に繰り返されると、脳にもダメージがあるって怖いですね。
加えて、自律神経系にも不具合が生じるでしょうね。
ご自分に重篤なトラウマがある場合は、専門家の力を借りることをおすすめいたします。
適切な治療が受けられると、脳の機能も修復されることがわかってきているようです。
私は重篤ではなかったので、心理カウンセリングやセラピーの助けを借りつつ、セルフケアもやりながら、無事復活することができました。
あなたの心と体の調整をお手伝いする
心理セラピスト 長沼美恵(ながぬまみえ)
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