「抵抗しない」=「同意」ではない。トラウマ体験の衝撃が大きいと人はフリーズすることも。

性犯罪の裁判で、「被害者が抵抗していないから同意していた」とみなして無罪になったりするらしい。


被害者が気の毒です。憤りを感じます。



なぜ被害者が抵抗していないように見えるのか。


こちらの書籍

『トラウマ』宮地尚子(岩波書店)から引用します。


動物は攻撃を受けると、闘争-逃走反応をおこす前に、動きをやめ、目を凝らし、耳を澄ますという不動反射(フリーズ反応)がおきます。


動物でも人間でも、びっくりするとまず身がすくんだり固まったりするものだということは、知っておいた方がいいと思います。


人は、衝撃が大きいと動けなくなるものなんですね。これが抵抗していないように見えてしまう。

もちろん、性犯罪に限ったことではありません。



冒頭の記事を読むと、司法の現場では改善の兆しがほんの少し感じられますが…。

今後に期待ですね。



トラウマ体験は体が収縮して筋肉の緊張が起こります。心だけではなく体にも影響するということです。

体験の後には、入浴や運動など、体を緩めるような方法が有効だと言われています。


そして、この緊張が緩和されずにいると、小さなストレスにも過剰に反応するようになります。さらには病気にもなり得るのです。


私は、心理セラピストとして独立する予定だったのに、今は「ゆんわりタッチ」というオリジナルのボディワークを提供しています。(ストレスクリア・メソッドも提供していますが)

それは、心からのアプローチも重要だけど、それと同じくらい体からのアプローチも重要だと気づいたからです。


ただし、トラウマ解消とは謳っていません。ご了承ください。  



まとめです。

人間は恐怖が大きいと動けなくなることが多い。

したがって、人が抵抗しないからと言って同意したわけではない。

このトラウマ体験は、心だけでなく体にも残る。




あなたの心と体の調整をお手伝いする

ゆんわりタッチとストレスクリア


長沼美恵(ながぬまみえ)