生きる上での土台を安定させるには体のケアが大事
自律神経系の自己調整力は生きる上での土台、人生の基礎。
土台ゆえ、不安定だと生きづらくなることは想像に難くないですよね。
自己調整力とは、緊張したり興奮したり落ち込んだりしても、すみやかに穏やかで健やかな自分に戻れるという、神経系のゆるやかなリズムのこと。
これが正常に働いているとストレス耐性も高まります。
人間は、妊娠中期の胎児の頃から25歳くらいまで、自分の神経が他者によって落ち着くという経験を繰り返して自己調整力を身につけます。
それは生育歴によって違いを生み出します。
また、神経系のリズムには感情や言動が連動しています。
これが正常に働かない場合、ちょっとした刺激に対して激高しやすかったり落ち込みやすかったりします。
それが言動にも表れ、人との付き合いに支障が出ることも考えられます。生きづらいですよね。
従って、自己調整力は人生に大きな影響を与えている可能性が高く、生きていく上での土台と言えるのです。
また、人は激しい感情が湧くと、感じたくないがために抑え込んでしまうことがあります。
しかも、それを抑圧する時に体を硬直させて呼吸を浅くさせる。
これが継続して起こると、抑圧がクセになって体に硬さが残ります。
「筋肉の鎧」です。
不快な感情を感じないんだから一見ラクだと思えますが、意識の深いところには残っています。
なので、外からの刺激で反応しやすくなります。自分の中に地雷がたくさんあると思ってください。
そんなこともあって、物事を前向きに考えられずネガティブ思考にもなりやすいです。
また、本来出すべきものを抑えているために、必要以上にエネルギーを使っていたりします。
この状態だと身体的に消耗します。
昔の私は筋肉の鎧をガッチリまとっていたので、仕事が休みの週末のたびに寝込むことがありました。
これ、生きづらい人の自律神経の波そのもの。
平日の仕事でアクセル踏んで緊張して、週末にブレーキが利き過ぎて動けなくなるという激しい波。
正常だと、ゆるやかに緊張とリラックスの間を行ったり来たりできます。
私、子供の頃から肩こりや頭痛がひどかったもんなぁ。筋肉の鎧をまとって滞りまくっていたってことね。
よくここまで生き延びたよ、自分。偉い偉い。
そりゃあアトピー性皮膚炎にもなればパニック障害のような症状も出るよなぁ。
どちらも寛解しているけどね。ホメオパシーと自己探求のお陰だと思う。ちょっと不思議な整体院に通ったこともあったな。
先ほど触れたとおり、神経系の自己調整力は養育者との関係の影響を大きく受けると言われています。
だからと言って修正できないわけではありません。大人になってからでも他者の力を借りて身に着けることが可能です。
対話形式の心理カウンセリングや内観で改善が見られない場合、体のケアを併用するといいですね。
これによって、自律神経の安定と筋肉の鎧の解体につながっていくのではないでしょうか。
あなたの心と体の調整をお手伝いする
心理セラピスト 長沼美恵(ながぬまみえ)
0コメント